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自動車保険・共済 人身事故を起こしたら知るべき3ステップ

全国で年間40万件以上起こっていると言われている交通事故。中でも、特に悩むのが、人身事故を起こしてしまったケースではないでしょうか?

事故解決までの道のりや、被害者への対応、過失割合、後からくるであろう行政処分等、知識がないためにとても不安になってしまうからです。

人身事故に関する知識があれば、万が一の時でも悩むことは少なくなるでしょう。

このページでは、人身事故を起こしてしまった方へ、知っておくと役立つと思う知識をご紹介します。

STEP1 人身事故を起こしたら知るべき対応!

人身事故を起こしてしまった時は、何をどうすれば良いのか?、過失割合は?等々誰でも慌ててしまうものです。まずは、基本的な事故対応の手順を、実際にあった自転車との接触事故でお相手を転倒させてしまった方のケースでご紹介します。

① 運転を止め、ケガ人を救護します。

お相手が負傷している場合は救急車を呼ぶ、またはご自分で近くの病院に運ぶなど応急救護処置を可能な範囲で行ってください。たとえ軽傷でもできる限り病院へ付き添い、診察を受けてもらうようにしてください。健康保険での対応も可能です

相手に意識がない場合は、むやみに動かさず、救急車の到着を待ちましょう。

②事故車両を安全な場所へ移動します。

事故車両や自転車をそのままにしておくと、交通渋滞や二重事故の原因になります。後続車両に事故発生を知らせ、念の為証拠写真をとってから、安全な場所へ移動しましょう。

③ 警察へ連絡します。

例え軽微な事故であっても、必ず警察へ事故届をしてください。後で「交通事故証明書」を取付けるために必要ですし、あとで思いもよらない事になっても、証拠が残っていることになりますので安心です。

尚、警察から現場検証や事情聴取をされますので、事故発生の日時と場所などをお伝え下さい。

その際、事故の扱いについても聞かれます。

事故の扱いは、「人身事故」と「物損事故」に分けられます。お相手がケガをされている場合は「人身事故」扱いとなるのが一般的です。

一方、ケガのない場合は「物損事故」扱いとなります。

お相手が「物損事故」扱いで良いとおっしゃっているのでしたら、そのようにしても良いです。ただし、あとで重症だったことが分かった場合や、治療費や慰謝料が高額になりそうな場合等は、あとでやっぱり「人身事故」扱いに変更してくださいと言われるケースがあります。その場合は、再度警察へ行かなくてはなりませんので2度手間ということになってしまいます。そのため、できる限り最初から「人身事故」扱いにしてもらいましょう。

④ お相手の連絡先などを確認します。

免許証などでお相手の氏名、住所、連絡先、などを確認しておきましょう。相手が自動車の場合は、お相手車両の登録番号も必ずメモしておいてください。お相手が自動車保険・共済に加入している場合にはその保険会社(共済組合)の証券番号、契約者氏名、連絡先を確認してください。

⑤ 事故現場の状況と目撃者の確認します。

事故現場の状況は、賠償額を決定するうえで重要です。記憶があいまいなまま、間違った証言をされないように、お互いのスピード、停車位置、信号の色など忘れないうちにメモしておいてください。証拠写真を撮ったり、録音をしておいても良いでしょう。目撃者がいる場合には、住所、氏名などを聞いて控えておいてください。

⑥ その場で示談をしないようにします。

「人身事故」、「物損事故」いずれの場合も事故現場では示談に関する約束はせずに、自動車保険・共済事故担当者と連絡を取り合い、十分打ち合わせをしてください。ほとんどの保険会社(共済組合)は24時間事故受付体制です。

⑦ 事故車両を修理工場へ移動します。

事故車両を修理工場へ運びます。損害が大きく、走行できないとき等はロードアシスタンス特約(ロードサービス)を確認してから、レッカーを頼みましょう。無料サービスの範囲内の可能性もありますし、いろいろと相談に乗ってくれます。保険会社(共済組合)の契約に含まれるロードサービス・レッカーは、第一にフリーダイヤルにて依頼をすることが条件となるケースが多くあります。ご注意ください。

STEP2 人身事故を起こしたら知るべき解決!

① 事故日の翌日には、再度お相手に連絡をとり、なるべくお見舞いに行きましょう。例え保険会社(共済組合)にまかせていても、お相手にケガをさせてしまっていますので、しっかりとお詫びをすることをおすすめします。被害者の心象にも影響します。

② お相手の治療費の支払いは、ほとんどのケースで保険会社(共済組合)が病院等へ直接支払います。もし、お相手やご自身が支払われても領収証を保管しておくと後日清算してくれますのでご安心ください。病院へ通う際の交通費も対象となりますのでタクシーの領収書等も大切に保管しましょう。

③ あとは、お相手の治療が終わるまでひたすら待ちます。今後の対応は安心して保険会社(共済組合)にまかせてください。経過が気になるようでしたら、事故担当者へ遠慮なく進捗状況等を聞きましょう。

④ 行政処分については、「人身事故」扱いの場合、1%でも自分に過失がある場合、基本的に違反点数がつきます。

※詳しくは、警視庁サイト「交通事故の付加点数」

をご参照ください。

⑤ 通常、お相手のケガが完治した後、保険会社(共済組合)を通して示談書が交わされ、事故解決となります。

STEP3 人身事故を起こしたら知るべきQ&A!

ここでは、よくある質問についてお答えします。

① 警察への届け出は必ずしなくてはいけないの?

→ 車両による事故の当事者は、道路交通法第72条によって警察への届出が義務付けられていますので届けましょう。

② 自動車保険・共済の保険料(共済掛金)に影響はあるの?

→ 通常、治療費等で120万円を超えない人身事故の場合は、自賠責保険・共済での支払い対応範囲の為、影響はありません(ノーカウント事故扱い)。だだし、物損事故や治療費等が120万円を超える人身事故で、任意保険・共済で支払いの対応をされる場合はの影響があります(通常3等級ダウン事故扱い)。

③ 過失割合はどうなるの?

→ 自転車(相手)が急に飛び出してきたのであれば過失を問えるのでは?と思われる方もいらっしゃいますが、「人身事故」の場合は、お相手に重大な過失(故意があった場合等)がない限り、過失割合に関わらず自賠責保険・共済の支払いで対応ができます。被害者の過失割合が7割未満の場合は自賠責保険金(共済金)の支払額が減るようなことはないからです。

④ 免許証の色に影響はあるの?

→ 人身事故は違反ですので、免許の点数に影響します。通常、ゴールド免許の方は、更新の際にブルー免許に変更になります。

⑤ お相手への慰謝料等はいくらくらいなの?

→ 慰謝料は、通常、通院1日あたり4,200円となります。治療費や交通費は別途となります。

⑥ 違反点数が気になるので「人身事故」扱いを、「物損事故」扱いにする方法はないの?

→ 何よりも違反点数が気になるのでしたら、お相手にお願いしてみましょう。通常、「人身事故」にするかしないかはお相手次第です。残念ながら、ご自分にその選択権はありません。事情を説明し、治療費等の合計が120万円を超えなければ心配がない旨も伝え、返事を待ちましょう。自賠責保険・共済の補償範囲内での支払い対応に関しましては、「人身事故」扱いでも「物損事故」扱いでも遜色ありません。

⑦ お相手から直接連絡がきたらどうするの?

→ 「保険会社(共済組合)にまかせていますので、そちらへ連絡してください」と伝えてください。それでも何度も直接電話がくるようでしたら、保険会社(共済組合)へ遠慮なく相談してください。

主な注意事項

  1. 警察での調書については後から変更ができませんので、十分納得してからサインをしましょう。
  2. 事故の証拠を出来る限り残しておきましょう。記憶は薄れるものです。メモを残しておくだけでも違うでしょう。
  3. ケガをされたお相手の方が有利な立場です。誠意をもってきちんと対応するように心掛けましょう。

まとめ

自動車保険・共済 人身事故を起こしたら知るべき3ステップをまとめました。

STEP1. 人身事故を起こしたら知るべき対応!

STEP2. 人身事故を起こしたら知るべき解決!

STEP3. 人身事故を起こしたら知るべき「Q&A」!

人身事故を起こしてしまったら、誠意をもってきちんと対応し、あとは、安心して保険会社(共済組合)へまかせて気持ちを落ち着かせましょう。また、少しでも気になることがあれば、遠慮なく事故担当者へ問い合わせしましょう。

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